中高生のころ、ほんとにひどい生活を送っていた。
日々何もしないですごしていて、毎日誰かに殺されないかな、とか、どんな死に方がいいかな、とか、そんなことばかり考えて、劣等感にまみれてて、考えてもしょうがない、考えちゃいけないことばかり考えてた。その傷跡というか、残骸みたいなもんが残っちゃってるけど。ただ、実は、どういう形であれ、好きになった女の子とはみな偶然であれ必然であれ花火を見た瞬間をともにしてるんです。おかげで、花火大会の帰りの人たちなんかを見ると本当になんともいえなくなる。